提言書

全体会を1回(52名参加)
分科会を4回(1回8~14人参加)で
意見交換を行い、提言書をまとめ
愛知県知事、岐阜県知事、三重県知事、名古屋市長に
意見書を出しました。
新型コロナウィルス緊急事態宣言に伴う
東海地域の政策についての提言書

愛知県知事 大村 秀章様

岐阜県知事 古田 肇様

三重県知事 鈴木 英敬様

名古屋市長 河村 たかし様

こども女性ネット東海代表
秋山 則子(三重)
藤岡 喜美子(愛知)
山口由美子(岐阜)

はじめに、新型コロナウィルスによりお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、罹患され治療中の方、感染への不安の中、日々お過ごし のすべての皆様にお見舞い申し上げます。 私たちがかつて経験をしたことがないこの困難に対して、感染拡大の収束や医療崩壊を防ぐ等様々な努力をされてみえる行政関係者の皆様に感謝申し上げます。 こども女性ネット東海は、新型コロナウィルス感染拡大という不安の中で、私たちが今、何をすべきか、今を生きる大人の責任として、未来の子どものために必要な準備を行い、活動を展開していきます。 今回のように、疫病が流行する時、災害時には、弱い立場の方に、さらに、より多くの困難が待ち受けています。私たちは、この新型コロナウィルスに立ち向かうために、まずは、現場の声を聴くことが大切であり、私たちは、その現場の声を届ける役割があると思っています。 そこで、こどもたちのために動いた、保護者の方、支援者の方の声を聴きました。 全体会(52名参加)1回 、分科会(1回8人から14人参加)4回行い 、意見交換いたしました。 新型コロナウイルス感染症の感染拡大の防止及び早期収束を図り、県民、市民の安全安心を最優先に確保するため、下記のこと提言いたします。

1.「 当事者 」や「 弱い立場の方 」の声を聴いてください。

今回のような新型コロナウィルスの感染拡大において、外出が不安なため 自宅で過ごされる期間が長くなれば、心身に不調を来す方、仕事のキャンセル等で 収入が減ってしまうという経済的な不安にさいなまれている方がいらっしゃいます。特に「ひとり親家庭」 「多胎児のお子さんがみえる家庭」「こどもや保護者の方が障がいがおありになる家庭」」「Wケアの家庭」 「高齢者と同居の家庭」等や、妊婦、産前産後の方、経済的、精神的不安、肉体的負担による児童虐待やDV が心配される方が苦しみや不安に耐えながら、辛い思いで毎日を過ごしています。今後、複合的な不安や困難を 抱える人が、さらに増える可能性があります。 日々変化する現場の声を聴いてください。またその声を聴く有効な手法をお考えください。※注1

2.新型コロナウィルスが収束に向かう頃「妊婦・乳幼児・こども・女性に関する多様で多彩な課題を解決するNPO等」 困難を抱える人を支援しようと活動を始めた人への支援をお願いします。

この状態が長引けば、現在活動しているNPO等からの、日常生活において、 民間が提供する一人ひとりに寄り添った丁寧なサービス、地域を支える 必要なサービスが提供されなくなる可能性もあります。 また、当事者の声に寄り添いながら、その不安や困難を抱える人を支える ために、未来を担うNPO等のリーダーが試行錯誤、暗中模索にて活動を始 めています。新型コロナウィルスが収束に向かう頃、新しい社会をつくる一 翼を担うNPOとなるでしょう。

(ア)一人のこども、ひとつの家庭を支援するために、NPO 等 や地域の組織、専門家等が情報を共有し、 「チルドレントラスト」のように連携し、実践できる仕組みをつくってください。
(イ)新型コロナウィルスの感染拡大が収束に向かう頃、 新たに活動を始めたNPO等の、 リスク軽減・回避などを含めた 基盤強化の支援ができるように準備をしてください。

 

3.新型コロナウィルスの感染拡大を防止する避難所は数を増やすだけでなく、避難所の運営体制改革と妊婦、乳幼児、こども、女性に配慮した避難所の設置をお願いします。

今後、梅雨時の大雨、その後の台風、地震などの自然災害が発生する可能 性があります。災害指定避難所では、クラスターが発生する可能性があり、 現在多くの災害避難所の確保を検討してみえると思います。 妊婦・産前産後の女性、乳幼児、こども、女性は特有の配慮することで、 精神的不安からの疾病を防ぎ、命を守ることができます。※注2。

(ア)新たな避難所を確保される場合は 、数を増やすだけでなく、配慮対象者それぞれへの配慮も踏まえた 避難所の確保をお願いします。
特に、妊婦・乳幼児・こども・女性対象の避難所の確保をお願いします。 私たちも地域で避難所が開設できるような活動をしていきます。
(イ)これまでの災害指定避難所の運営ノウハウと新型コロナ感染予防が加わった運営とは、 避難される方の負うリスクが大きく異なります。 避難所運営と避難訓練を見直す必要があります。 今こそ変化を恐れず伝統的な地域組織の活性化を図り、NPO等と連携できるつながりを つくれるような後押しを行い、地域組織・NPO・行政が一丸となって災害に立ち向かう体制を構築してください。
(ウ)在宅 避難、自主避難所にて避難生活されるかたのために、情報の収集と提供、物資などの提供、 専門家の派遣など、支援できる体制を市町村と連携しつくってください。

 

注1、私たちこども女性ネット東海では、当事者や実践者の声を聴くために、アンケートでは 聞けない声を、グループインタビューでお聴きしました。分科会発言記録 P2 の テーマ ④NPOの発言P3テーマ⑥児童虐待・DV を参照してください。
注2、 分科会発言記録P3テーマ⑤女性目線の避難所を参照してください。

以上

こども女性ネット東海役員一同

【理事】
秋山 則子  特定非営利活動法人三重みなみ子どもネットワーク理事長
伊東 世光  天使保育園園長
神野 左和子 特定非営利活動法人 Kids&Mama NPOねこのて理事長
鈴田 愛   株式会社チャンスグループ代表取締役
高木 一恵  防災ママかきつばた代表
塚本 岳   特定非営利活動法人こどもNPO 副理事長
       日本冒険遊び場づくり協会 地域運営委員
       東海・よさみプレパーク代表
冨田 正美  ハーレーサンタCLUB NAGOYA代表
       母子生活支援施設愛知昭和荘荘長
藤岡喜美子  公益社団法人日本サードセクター経営者協会執行理事
山口由美子  特定非営利活動法人可児市NPO協会理事長
【監事】
中田 るり子  特定非営利活動法人次世代健全育成サポートあひるっこ 理事長

● 分科会記録は こちら>>

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